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【体験談】マラリアの症状を解説します【東南アジアに行く予定の方へ】

こんにちは。ショイスです。
 

・マラリアってどんな症状が出るの?
・マラリアってかかったらやばいって聞いたけど・・
・東南アジアやアフリカに行く前にマラリアについて調べておきたい
・東南アジアやアフリカから帰国したあと高熱が出て心配

 

こんな悩みにお答えします。
 

遡ること3年前の2017年12月、この記事を書いている自分はソロモン諸島に旅行をしたことをきっかけにマラリアを発症しました。

日本では年間60人しかかからないといわれているマラリアに、まさか自分がかかるとは思っていませんでしたが、当時の体験を元に、感染までの時系列や症状、適切な対処法をシェアしたいと思います。
 

マラリアは治るのか?


 

結論、マラリアにかかっても適切な病院にかかって処置すれば治ります。

ネットで調べると死に至る可能性があるみたいな情報も出てきますが、大丈夫です。

自分もマラリアと診断されたとき、

ショイス
ショイス
あ、おれは28歳で死んじゃうのかな・・・

って思いましたが、今ではなにも後遺症もなく完治しましたので、もしマラリア疑惑のある方やこれから東南アジアやアフリカに行く予定のある方も安心してください。

ただ忘れてはいけないのは、マラリアは怖い感染症であり、放置すると死に至る病気であることは間違い無いです。

なので、東南アジアやアフリカなどの熱帯地帯に訪問したあとに、マラリアの症状が疑われる場合は、すぐに大きい病院に行くことが重要です。
小さい病院だとNGです(普通の風邪と診断されてしまいます)

ちなみに病院に行って適切な処置をすれば治るのですが、悪寒、発熱、頭痛はめっちゃ辛いです。
普通の風邪とは比べものにならないくらい辛いです。

詳細は、後述しますね。
 

マラリアとは?


 

マラリア原虫をもったハマダラカという蚊に刺されることで感染する病気です。

マラリアの概要や調査結果に関しては、厚生労働省が情報をまとめているので、厚労省のHPから引用して分かりやすく解説していきます。
 

概要

マラリアは4000年以上前から知られている病気の一つで、結核、エイズと並ぶ世界の3大感染症のひとつです。
1年間に約2億2000万人が感染し、43万5,000人が死亡しています。日本でも60人前後が輸入感染症として発症しています。※2018年11月時点の統計データ

病名の由来は、イタリア語の「悪い空気(mal’aria)」に由来していると言われています。
 

どこで感染するのか?

上記WHO(世界保健機関)が出している報告書の通り、色のかかった国や地域で感染するリスクがあります。

東南アジアやアフリカ、中南米、パプアニューギニア、ソロモン諸島などの熱帯・亜熱帯地域(赤道付近の国)ですね。

ちなみに日本では沖縄の宮古・八重山諸島にのみ、重症型の熱帯熱マラリアを媒介するコガタハマダラカが生息しているようです。
 

どうやって感染するのか?

マラリア原虫をもったハマダラカという蚊に刺されることで感染します。
特に、蚊が多く発生する夕方から夜間にかけて、刺されることが多いです。

蚊を経由して感染しますので、ヒトからヒトへの感染はありません。
 

マラリアの種類と症状

1週間〜4週間ほどの潜伏期間をおいて、発熱、寒気、頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛などの症状が出ます。
そしてその中でも、それぞれ若干異なるマラリア原虫の特徴を持った5種類に分類されます。

①熱帯熱マラリア
1週間〜3週間の潜伏期間を経て、発熱する。
発症から24時間以内に治療しないと重症化し、致死率も高い。一番危険なマラリア。
 

②三日熱マラリア
2週間の潜伏期間を経て、発熱する。
発熱後、1日立つと熱が下がり3日おき(48時間毎)に再度発熱する。
※数ヶ月以上の潜伏期間を経て発症するケースもある
 

③四日熱マラリア
1ヶ月の潜伏期間を経て、発熱する。
1日立つと熱が下がり、4日おき(72時間毎)に発熱する。
 

④卵形マラリア
2週間の潜伏期間を経て、発熱する。
3日熱マラリアと似ており、50時間おきに発熱する。
※数ヶ月以上の潜伏期間を経て発症するケースもある
 

⑤サルマラリア
2004年頃に新種で発見されたマラリアで、明確な研究結果はまだ出ていない。
ヒト、サル、ネズミ、鳥類、両生類などの赤血球に寄生する種類こともある。
四日熱マラリアと酷似しており、主に東南アジア(マレーシア、カンボジア、ラオス、タイ、ベトナム)などの森林に生息する蚊に刺された場合発症するケースが多い。
 

上記に分類されますが、熱帯熱マラリア以外は一旦熱が下がるため油断しやすいですが、すぐに治療を始めないと重症化しやすくなる傾向にあるといわれています。
 

体験談:マラリア発症時の症状


 

続いて自分がマラリアに感染した際の症状を下記に述べます。
時系列的に書いてますので、流し読みしていただければと思います。
 

↓2018年11月下旬から1週間、ソロモン諸島に家族で旅行に行く
↓マラリア原虫を持った蚊に刺される(※①)
↓日本に帰国した2週間後から(12月中旬)、3日おきに38度くらいの発熱がでる
↓解熱剤を飲み、定期的に熱を下げる
↓最高最高発熱41.7度を叩き出し、再度ひたすら寒気がする
↓43度のお風呂に浸かっても寒くて震える
↓頭痛の症状も出始める
↓普通の風邪ではないと思い、救急車で病院へ向かう
↓病院に向かい、点滴と解熱剤を処方し一時的に熱が下がる
↓詳しく診断を受けるも風邪と診断される(※②)
↓翌日、再び38度の発熱
↓血液検査の結果がおかしいことに気づく(※③)
↓埼玉県の大きい病院で再度診断を受ける
↓再度、普通の風邪か感染症と診断される
↓診断中、座っていられなくて倒れる
↓医者がソロモン諸島への渡航歴を確認し、デング熱の疑いがあるといわれる(※④)
↓人にうつる病気の可能性もあるといわれ病院で隔離される
↓再度デング熱の検査ができる専門病院へ救急車で移動する
↓デング熱の疑いで調べ始めたが、結果的に3日熱マラリアに感染していると判明
↓この時もう頭痛と寒気と発熱がマックスに辛い
↓マラリアの薬を処方する
↓体調が徐々に安定する
↓1週間入院し、薬と点滴を投与して症状はなくなる
↓1ヶ月間薬を処方し、マラリア菌をなくす(肝臓に負担をかけられないため禁酒も行う)
↓2018年2月完治

 

こんな感じです。

ちなみにもし、なにが一番辛かった?って聞かれたら、「寒気」って答えます。

ほんとに寒気がやばいです。
人生で一番寒気を感じた瞬間で、43度のお風呂に入っても震えてたのは一生忘れないと思います。
 

ちょっとポイントを解説

 

(※①)マラリア原虫を持った蚊に刺されたタイミング

上述もしましたが、一般的に蚊は夕方から夜にかけて発生します。
自分はソロモン諸島のとあるビーチで、夕方に上裸でハンモックで1時間くらい寝ていた時があり、恐らくそのときに刺されたと思っています。。。
(あそこで寝るんじゃなかった・・・)
 

(※②)詳しく診断を受けるも風邪と診断される

日本でマラリアに感染する人は年間60人といわれており、そもそも実例が少なすぎるため、どこの病院にいっても簡単にはマラリアと診断されません。
自分の場合、最初はインフルかな?とも思いましたが、インフルでもなかったため、普通の風邪ですと診断されました。
 

(※③)血液検査の結果がおかしいことに気づく

上記は当時の自分の血液検査の結果なのですが、これをみた自分の親が明らかに血液検査の数値がおかしいと言っていました。(親に感謝です😌)

とくにCRP(C反応性蛋白)と血小板数の部分ですね。
この2つに異常値があると、ウイルスに感染してる確率が高いようです。
 

(※④)デング熱の疑いがあるといわれる

2014年に日本でも代々木公園の蚊が感染経路となったデング熱流行があり、デング熱の可能性を疑っていました。
デング熱もマラリアと同様に、熱帯地帯で感染しやすく症状も似ていることから、判別がつきにくいこともあるようです。

また自分は現在フィリピン・セブ島に住んでおりますが、現地の人に聞くとマラリアよりデング熱にかかる人の方がフィリピンでは多いようです。
 

マラリア対策


 

それではマラリアに感染しないようにするにはどうするか、もし感染の疑いがあったらどうするかをみていきましょう。
 

マラリアに感染しないようにするには

東南アジアや熱帯地帯に旅行に行く際は、

  • 虫よけや蚊帳、蚊取り線香等を使う
  • 長袖・長ズボンを着て露出部を減らす
  • 予防薬を服用する(マラリア流行地域での滞在が2週間以上となる場合など)

上記を意識できるといいかと思います。

ちなみに国内で承認されている予防薬としてはメファキン「ヒサミツ」錠 275®(メフロキン塩酸塩錠)とマラロン配合錠®(アトバコン・プログアニル塩酸塩配合錠)の2種類があるようです。
1日分800円くらいで購入できるみたいですね。

予防薬を摂取する際は、医師の処方が必要なため、事前に専門医と相談し、必ず専門医の指示に従って服用をしてください。
 

マラリアに感染した疑いがあった場合

海外から帰国して、マラリアの症状の疑いがある場合、まずは大きい病院に行き海外渡航歴を伝えて診療を受けるか、下記に相談をするようにしましょう。
自分のように病院を3回も回る必要がないように、あれマラリアかな?と思ったら、すぐに相談するようにしましょう。

>> マラリアの治療に関する相談場所

ちなみに補足ですが、自分の弟もソロモン諸島でマラリアに感染しました。
3日熱マラリアだったのですが、弟の場合はソロモン諸島から帰国して1年後にマラリアを発症しました。

潜伏期間が1年だったってことですね。ほんとに怖いですね。
 

まとめ


 

いかがでしたでしょうか?

医療技術や医薬品の発達もあり、マラリアは適切な治療ができれば今は死に至る危険性は低いですが、診断や治療が遅れると、非常に危険な感染症です。

東南アジアや熱帯地帯に旅行で行く際は、蚊に刺されないように最新の注意を払い、楽しい旅行や旅にしましょう!

今回は以上です。

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ショイス

ブロガー【経歴】新卒で大手人材会社に新卒入社(4年) ▶︎ 大手IT企業に転職(3年) ▶︎ 営業・マネジメント経験を積み、セブ島のIT企業にWEBマーケターとして転職 ▶︎ 「営業×マーケティング×英語」をテーマに、南国でのんびり生活しながら、自身の経験をアウトプットしていきます。 ▶︎ 詳細はプロフィール欄からどうぞ。

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