こんにちは。ショイスです。
今回は「ウェビナー開催のメリットとデメリット」というタイトルで記事を書きたいと思います。
・社外向けのウェビナーを開催する前にメリットとデメリットを知っておきたい
・対面型のセミナーより簡単にできるって聞いたけど・・
・ウェビナーを開催した人の実体験が聞きたい
こんな悩みを解決できる、ウェビナー開催のメリットとデメリットをお伝えします。
ウェビナーとは
※一般的にはオンラインセミナーとも言われています。
この記事を書いている自分は、BtoC向けの英会話オンラインスクールを提供している会社で、合計15回、1400名の方向けにウェビナーを開催した実績があります。
企画から集客、運営、分析までの全てを担当していた実体験を元にウェビナー開催のメリット、デメリットを解説したいと思います。
この記事のもくじ
ウェビナー開催のメリットとデメリット
結論、メリット、デメリットは下記それぞれ3点になります。
メリット
- 最小限のコストで開催できる
- 多くの参加者からの申込みが見込める
- 開催頻度を多くして実施できる
デメリット
- ウェビナー中の参加者の雰囲気や反応が分からない
- 申込者の参加率が低く、途中離脱もされやすい
- 通信環境が悪いと、音声や動画が途切れてしまうことがある
以上がそれぞれのメリットとデメリットになります。
では、それぞれ深堀してみていきましょう。
メリット1:最小限のコストで開催できる
ウェビナーはオンラインで開催をするので、リアルな会場を抑える必要がありません。
対面型セミナーの場合、例えば100名収容の会場を利用する場合、数千円〜数万円のコストがかかりますが、ウェビナーは場所の制約がないため、会場を探す手間もコストもかかりません。
また設営や案内にかかる手間もかからないため、人件費や関節コストも抑えることが可能です。
自分がウェビナーを運営した際に直接的に発生したコストは下記だけでした。
・人件費(2名分):***円
・FB広告費用(集客用):100,000円 ※新規で集客する場合
ウェビナーの配信ツールとしてZoomを活用していましたが、実質Zoomの有料アカウントが会場費に置き換わった感じですね。
対面型のセミナーであれば、受付係や照明や機材を調整するスタッフ等の人件費、また移動交通費等が必要になるかと思いますが、自分は人員2名かつ、オフィスから配信しましたので、人件費もかなり削減できています。
また、集客はFB広告を活用し、約100名の申込者(CPA1,000円)を毎回のウェビナーで集めていたのですが、既存リード向けに開催する場合は特に広告費用は発生しないため、実質「1,600円×人件費」のみでウェビナーを開催することができます。
メリット2:多くの参加者からの申込みが見込める
対面型セミナーの場合、例えば大阪に住んでいる参加者は、東京で開催されるセミナーに参加できないことがほとんどでしたが、ウェビナーの場合は全国各地から参加が可能となります。
よって全国各地の方が参加見込みとなるため、必然的に集客率を上げることができます。
またインターネットを介して実施するので、物理的な収容人数の制限がなくなることも大きなメリットになります。
上述した通り、FB広告を使って参加者を集めていたのですが、配信対象は「日本全国」のFBユーザーに配信しました。
2年前まで対面型セミナーをやっていたのですが、その際は東京で開催をしていたので、当時の広告配信対象は「関東圏」のFBユーザーに絞っていました。
対面型のセミナーから、オンラインで開催するウェビナーに切り替えたことで、広告を配信できるターゲットが大きく増えたため、7日間で100名の集客に成功することができました。
対面型セミナーの場合は、7日間で10名の集客実績でしたので、対面型のセミナーと比べて集客率が約10倍上がった計算になります。
メリット3:開催頻度を多くして実施できる
対面型セミナーと違い、場所の制約もなくコストも最小限に抑えられるため、開催頻度を上げて実施することができます。
また運営時の課題や改善点、またはプレゼン資料のパートの中で分かりにくい部分があっても、開催時間直前までに、クイックに修正することができるのも利点です。
ユーザーが求めるテーマを開催できるように定期的に開催テーマを変えることは必要ですが、短期間でコストや手間をかけずに多くのウェビナーを開催できることはオンラインならではの大きなメリットです。
計15回のセミナーを開催しましたが、だいたい週1回のペースで4ヶ月間連続で開催していました。
Zoomを使って毎回開催していたので、場所を予約する手間もコストもなく、先にスケジュールだけバコっと決めてしまって、あとは開催する度に「課題点の洗い出し×修正」の繰り返しです。
対面型のセミナーだと体力的にも予算的にも疲弊しかねないですが、ウェビナーだとバンバン開催できちゃうのがメリットですね。
ただ1つだけ気を付けていたのは、ウェビナーのテーマは定期的に変えることでした。このあたりは別の記事で解説したいと思います。
デメリット1:ウェビナー中の参加者の雰囲気や反応が分からない
基本的にウェビナーに登壇するメインスピーカーの方は、パソコンの画面に向かってひたすら話すため、参加者の反応や表情を把握しにくいです。
対面型セミナーの場合は、話している最中に参加者の反応を見て声のトーンを変えたり、言葉の補足をすることができますが、ウェビナーの場合はそれができません。
よって、定期的に質問を投げかけたり、アンケートを取ったり、参加者の反応を伺うような工夫が必要になります。
自分が開催したウェビナーでは、参加者同士で顔が見えるようなZoomの設定をして配信を行っていたので、ビデオONにしている参加者の表情や雰囲気は見えたのですが、基本的にはビデオOFFにしている参加者が多いです。(統計だと8割程の参加者が画面OFFです)
なので、配信中に定期的に質問を投げかけるような設定(Zoomの投票機能)を使ったり、資料をあえて穴埋め問題にして、クイズ形式にして配信していたりしました。
デメリット2:申込者の参加率が低く、途中離脱もされやすい
参加率は、対面型セミナーと比較すると下がる傾向にあります。
理由は、申込の障壁や参加のハードルが低く気軽に申し込める一方で、当日のウェビナーがあることを忘れられてしまうケースや、申込日とウェビナー当日の温度感が変わって、参加意欲がなくなってしまう方も多いからです。
また対面型セミナーの場合は途中で離席して帰る人は多くないと思いますが、ウェビナーの場合はユーザーがコンテンツの内容やメインスピーカーの話に飽きてしまうと、途中離脱(退出)してしまう可能性があります。
配信時にノイズや周囲の騒音があったり、音声が聞こえずらかったりすることも、参加者にストレスを与えて途中離脱に繋がってしまう可能性もあるので十分に気を付けることが必要です。
対面型セミナーと比べると、参加者はドライな感じで話を聞いているので、参加者側の集中力が切れやすく離脱しやすい傾向にあります。
自分が開催した計15回のウェビナーの平均参加率は61%でした。(これは広告を配信して参加者を集めた場合です)
途中離脱してしまった方は約5%程です。
内容やコンテンツの工夫はしていたので、ほとんどの方に最後まで聞いていただくことが多かったですが、実際には退出していないけど、集中力が切れていて話しをしっかりと聞いていない人が多くなってしまっているケースも潜在的にはあったと思います。
途中離脱されないように、台本や資料の構成も大切ですね。こちらのコツも別の記事で次回解説したいと思います。
デメリット3:通信環境が悪いと、音声や動画が途切れてしまうことがある
配信場所の通信環境の安定性は、事前に確認しておきましょう。
何らかのトラブルによってインターネットがつながらなくなった場合、ウェビナーの配信自体ができなくなってしまうため、対面型のセミナーでは起こりえないトラブルが発生する可能性があります。
特に普段使っていない施設や、貸し会議室等を借りて、そこから配信する場合は特に確認をしておくようにしましょう。
不測の事態に備えて、予備のWifiを用意しておくこと等も重要です。
また、基本的にウェビナーは多くの参加者を集めて画面共有して開催することが多いため、普段の音声通話よりも多くの帯域幅(データ通信量)を使用します。
通信環境を安定させるために、インターネットを使用するパソコン上のアプリケーションや、音楽やビデオを再生するアプリケーションを終了することも心掛けましょう。
計15回開催したウェビナーの中で一度だけ、メインスピーカーである社員の自宅のWifiがアクシデント的に落ちてしまい、ウェビナーを10分遅れで配信したことがありました。
もちろんそこで離脱してしまったユーザーも多くおり、その回の参加率は30%程で非常に低い結果になってしまいましたが、それ以上に、もし通信環境が1時間程戻らなかった場合は、開催自体できなかった可能性がありました。
それ以降は不測の事態に備えて持ち運び式のWifiを補充し、通信環境を安定させるためにパソコン上のアプリケーション等も全て終了するように、より意識して事前チェックするようにしています。
今回は以上になります。
少しでもこの記事がウェビナー開催をする際のお役に立てれば幸いです。